東北三部作上映中の渋谷アップリンクでは様々なゲストと監督やプロデューサーによるトークイベントを行っています。(随時更新)
●11/26(火)
13:20〜『うたうひと』
15:20〜トークイベント
ゲスト:友廣裕一(一般社団法人つむぎや代表/リソースコーディネーター)+酒井監督
1984年大阪生まれ。早稲田大学卒業後『ムラアカリをゆく』と題して日本全国70以上の農山漁村を訪ねる旅に出る。各地の現場に身を置き、農林水産・酪農畜産等のお手伝いをするなかで、どんな人が、どんな想いで、どんな風に暮らし・働いているのかを学ばせていただく。
東日本大震災以降は石巻市に滞在し、牡鹿半島の漁家の女性たちとお弁当屋さん「ぼっぽら食堂」の立ち上げや、鹿角と漁網補修糸を使ったアクセサリーブランド「OCICA」のプロデュース等、地域資源を活用した仕事づくりを行っている。
●11/28(木)13:20『うたうひと』上映終了後
ゲスト:結城秀勇(映画批評/雑誌「nobody」編集部)+酒井監督
結城秀勇さんには東北記録映画三部作パンフレットにも寄稿して頂きました。
パンフレットは劇場にて販売中(上映期間中のみ)。是非ご一読下さい。
●12/4(水)15:00『うたうひと』上映終了後
ゲスト:小野和子(民話研究者)、酒井耕監督、濱口竜介監督
小野和子 プロフィール
1934年岐阜県高山市生まれ、1958年より宮城県仙台市在住。東京女子大学日本文学科卒業。
1970年から宮城県を中心に東北地方の民話採訪活動、民話集の編集・編纂に従事。みやぎ民話の会顧問。日本民話の会会員。1993年宮城県児童文化おてんとさん賞受賞。2004年地方教育行政功労者文部科学大臣表彰。
●12/18(水)16:30『うたうひと』上映終了後
ゲスト:中沢新一(思想家・人類学者・明治大学野生の科学研究所所長)、酒井耕監督
中沢新一 プロフィール
1950年山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。思想家、人類学者。明治大学野生の科学研究所所長。著書に『チベットのモーツァルト』『森のバロック』(講談社学術文庫)、『アースダイバー』(講談社)、『芸術人類学』(みすず書房)、『日本の大転換』(集英社)他多数。近著に『野生の科学』、『大阪アースダイバー』(講談社)がある。
●12/20(金)17:45『なみのこえ 新地町』上映終了後
ゲスト:小山田 徹(美術家・京都市立芸術大学准教授)、酒井耕監督
小山田 徹 プロフィール
1961年鹿児島に生まれる。京都市立芸術大学日本画科卒業。84年友人たちとパフォーマンスグループ「ダムタイプ」を結成。主に企画構成、舞台美術を担当し、国内外の数多くの公演に参加する。1990年から、さまざまな共有空間の開発を始め、コミュニティセンター「アートスケープ」「ウィークエンドカフェ」「コモンカフェ」「祈る人屋台」「カラス板屋」などの企画をおこなうほか、コミュニティカフェである「Bazaar Cafe」の立ち上げに参加するなど、さまざまな友人たちと造形施工集団を作り共有空間の開発を行っている。2011年9月より宮城県女川町で「対話工房」の活動に参加。地域の方々と対話と表現の場づくりを行う。
●12/21(土)17:00『なみのこえ 気仙沼』上映終了後
ゲスト:五十嵐太郎(建築史・建築批評家)、酒井耕監督
五十嵐太郎 プロフィール
1967年パリ生まれ。建築史・建築批評家。1992年東京大学大学院修士課程修了。博士(工学)。現在、東北大学大学院教授。せんだいスクール・オブ・デザイン教員を兼任。あいちトリエンナーレ2013芸術監督、第11回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展日本館コミッショナーを務める。『被災地を歩きながら考えたこと』(みすず書房)、『あいち建築ガイド』(監修・美術出版社)、『おかしな建築の歴史』(編著・エクスナレッジ)ほか著書多数。
●12/23(月・祝)17:30『なみのこえ 気仙沼』上映終了後
ゲスト:石川直樹(写真家)、酒井耕監督、芹沢高志(『なみのこえ』『うたうひと』プロデューサー、デザイン・クリエイティブセンター神戸センター長)
石川直樹プロフィール
1977年東京生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士課程修了。写真集『CORONA』(青土社)により土門拳賞受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)ほか多数。ヒマラヤ五部作の第一弾『Lhotse』(SLANT)が刊行されたばかり。
●12/24(火)13:00『なみのこえ 新地町』上映終了後
ゲスト:西村佳哲(リビングワールド代表)、酒井耕監督、 聞き手:相澤久美(サイレントヴォイス・プロデューサー)
西村佳哲プロフィール
1964年、東京生まれ。武蔵野美術大学卒。建築分野を経て、「つくる」「書く」「教える」3種類の仕事に携わる。デザイン・プロジェクトの企画立案とチームづくり、ディレクション、ファシリテーター役を担うことが多い。著書に『自分の仕事をつくる』(2003)があり、最新刊は『ひとの居場所をつくる』
真正面に据えられたカメラによって、家族が、友人たちが、同僚たちが、語り手と聞き手が、それぞれの声と顔を持ったひとりの人間へと分割されていく。それが感動的なのは、そこで「他の誰でもないその人そのもの」が映しだされるからではない。そうではなく、対話相手との間合いや呼吸が、彼らの関係性が、ひとつの顔の中に描きこまれていくからなのだ。パーソナルな物語を語る彼らの声と顔ひとつひとつに、歴史や約束、愛といったソーシャルなものが既に織り込まれているからなのだ。
結城秀勇(ゆうきひでたけ)映画批評/雑誌「nobody」編集部
同誌24号から36号まで編集長。共編著に「映画空間400選」(LIXIL出版)